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シャンプーでよく使われる界面活性剤の成分と役割一覧

シャンプーでよく使われる界面活性剤の成分と役割の一覧をわかりやすくまとめてみました。

自分がもっているシャンプーの裏面にある成分表をみて、どれが入っているのか、どういう役割で使われているのか、どのくらいデメリット・問題点があるのか、知識として知っておくといいと思います。

ココアンホ酢酸Na

サトウキビから採れる黒砂糖由来の天然成分を原料としたベタイン系の洗浄剤、つまり 両性界面活性剤になります。 陽イオン基と陰イオン基の両方に電離する性質を持っており、 幅広い用途があります。

特性は油脂を乳化させる作用と、硬水でも洗浄力や起泡力を発揮するところであり、 大変マイルドで高いコンディショニング効果があります。 お肌に優しいことを謳った洗顔料やシャンプーに配合されることが多く、 特に化粧品では、保湿効果があることから乳化剤として配合されています。

高い乳化作用から、シャンプーだけではなく、整髪料、ヘアトニック、ヘアローションなどにも 幅広く配合されます。 また、帯電防止効果も期待できることから、繊維の柔軟剤としても利用されています。 さらにミネラルを含有しており、肌荒れの改善や皮膚細胞を 活性化されるという作用も持っているところも大きな特徴です。

洗浄力は弱いので、陰イオン界面活性剤などと一緒の配合することで より泡立ちをよくする補助的な働きを発揮してくれます。

ただし、ごくまれにアレルギー反応が見られる場合もあるようなので アレルギー体質の人は注意が必要です。

ステアリン酸K

ステアリン酸Kは、陰イオン界面活性剤の1つで代表的なものになります。 陰イオン界面活性剤は、水に溶けたとき、親水基が陰イオンに電離するという性質を持っており、 石けんに多く配合されていることから「カリ石けん」とよばれています。

カリ石けんは、高級脂肪酸であるステアリン酸のカリウム塩のことです。 形状はもともと白い固体なのですが、ナトリウム塩と比べると水に溶けやすいという性質があることから 水を加えることで水溶液になるため、石けんシャンプーやボディソープなどに使用されることが多いようです。

乳化剤として洗顔料に配合されたり、高い起泡力があることから シャンプーなどの泡立ちをよくしたり、泡自体を硬めにする作用があります。 カリ石けんは脂肪酸イオンが多いので、お肌に吸着する遊離脂肪酸が多いことになるため、 保湿力が高いという特性があります。

そして、この脂肪酸がお肌への刺激をマイルドにしてくれるので、 特にベビーソープやアトピー性皮膚炎、乾燥肌、敏感肌の人にはおすすめです。 また、カリ石けんはすすぎが楽というメリットもあるのですすぎ時間が短縮されます。

ラウリルベタイン

ラウリルベタインはベタイン系、つまり両性界面活性剤の一種であり、 酸性領域では陰イオン界面活性剤、酸性領域では陽イオン界面活性剤の性質を示します。

ラウリルベタインは、植物油などの天然成分を原料とした洗浄剤であることから 非常に刺激が弱く、お肌に優しいだけではなく、コンディショニング効果も期待できる 界面活性剤なのです。

帯電防止剤、洗浄剤、皮膚コンディショニング剤、起泡剤、 シャンプー基材などに使用され、保湿や柔軟効果も高いことから、 洗い上がりがしなやかでごわつかないという特性をもっています。 これらの効果を活かして、シャンプーやコンディショナーなどに 配合されることが多いようです。

ただし、洗浄力が弱いため、この成分だけの単独で使われるより 補助的な役割として配合されることのほうが多いのです。 特に陰イオン界面活性剤との相性がよいので、より洗浄力を強くして 起泡力や保湿効果も必要なときに一緒に配合されています。

ラウリルベタインは、水に溶けやすく、幅広いPHでの安定性も高いにもかかわらず 低刺激であることから、大変よく利用されている両性界面活性剤の 代表的な成分だといえるでしょう。

スルホコハク酸

スルホコハク酸は、水に溶けたとき、親水基が陰イオンに電離する 陰イオン界面活性剤のことです。 洗浄力の弱いアミノ酸系シャンプーにさっぱり感を出すために 配合されることが多く、高級アルコール系の大変低刺激の界面活性剤になります。

けれども、刺激は少ないものの、脱脂力が強いため、 シャンプーに配合されている場合は、必要な皮脂まで取りすぎてしまうこともあります。 特に男性用のすっきり系のシャンプーに配合されることが多く、 低刺激で皮脂もしっかり取り去るというちょうどよいバランスを保つために役立ちます。

また、コハク酸は、カルボン酸の一種であり、動植物界に見られる有機酸です。 たとえば、アーモンド種子や琥珀に含まれており、無色または白色の結晶性の粉末になります。 水やアルコールによく溶ける性質があり、お肌を引き締める収れん効果が期待できるので、シャンプーの際に よりすっきり感が感じられるというわけです。

さらにその作用からお肌を引き締め、キメを整えることを目的に 化粧水に配合されることも多いようですね。

ヤシ油脂肪酸

ヤシ油脂肪酸は、名前の通り、ヤシ油を加水分解して作られる高級脂肪酸の一種です。 ヤシ油とは、ココヤシの種子、いわゆるココナッツから採取される油脂のことであるため、 ココナッツオイルとも呼ばれています。

洗浄剤や油剤、石けんの基剤に使用されるほか、 シャンプーや石けん、洗顔料などに洗浄剤として配合されたり、 乳化剤の働きを活かしてクリームやローションなどにも幅広く利用されています。

構成している脂肪酸としては、ラウリン酸が最も多く、 ミスチリン酸、パルミチン酸、カプリン酸などが続きます。 ラウリン酸は、冷水にもよく溶けるので石けんなどに配合すると 泡立ちをよくしてくれます。


ヤシ油脂肪酸は、天然成分であることから油脂自体はオーガニックだといえますが、 その油脂を化学合成してしまえば、それは合成化合物となってしまいます。 ですから、成分表をチェックしたときにヤシ油脂肪酸という名前を見つけただけで 安全だと決めつけてはいけないのです。

他の成分の中により洗浄力のある界面活性剤が配合されていれば、 特に敏感肌やアトピーの人は注意が必要だといえますね。

ラウリン酸

ラウリン酸は、飽和脂肪酸の一種であり、牛や豚などの肉や乳製品に 多く含まれている脂肪酸のことで「ドデカン酸」とも呼ばれています。

融点が低いことから血中のコレステロール値を上げたり、 脂肪組織に溜まりやすいという特徴があります。 このようなマイナス面がよく知られている脂肪分ではありますが、 毒性がほとんどないことから石けんやシャンプーに多く配合されています。

ただし、その場合はラウリン酸ナトリウムとして配合され、 水と油の両方に対して相互作用を発揮するので 本来は溶けあわない、両者を混ぜ合わせることができるというわけです。 わかりやすくいうと、シャンプーの際、頭皮や髪から皮脂や油を 取り除いてくれる作用のことですね。

ラウリン酸は安価で保存性にも優れているだけではなく、 毒性がないことから、扱いやすく、配合しやすい成分なのです。
また、ラウリン酸はさまざまなオイルに含まれていますが、 特にココナッツオイルに多く含まれており、病原微生物を攻撃する作用も持っているので、 昔からやけどやけがに直接塗りこんで自然治癒力を高めるために用いられてきました。 古くから生活に溶け込んできた成分といえるでしょう。

ステアリル硫酸Na

ステアリル硫酸ナトリウムは、「ステアリルアルコール」と「硫酸エステル」を 混合したナトリウム塩のことであり、非イオン界面活性剤となります。

「ステアリルアルコール」とは、代表的な高級アルコールで鯨ろうやマッコウ鯨油から 摂取されたもの、またはオレイルアルコールに水素を加えて作られることもあります。

ロウのような感触の白い固体で乳化剤、乳化安定剤、増粘剤、気泡剤として配合されます。 化粧水に配合されることでべたつきが軽減されるという特徴があり、 皮膚を保護したり、なめらかにするという作用もあります。

さらにお肌に光沢を与えたり、乳化製品であるクリームや乳液などの白色化を促進する作用も持っています。 そのため、シャンプーなどの洗浄剤ではなく、乳液やクリーム、美容液などに 配合されることが多いようです。

また、硫酸ナトリウムは、角質を柔軟にする作用があり、 お肌をすべすべにしてくれるため、配合量を増やせば古い角質を 取り除くという効果も期待できます。

ただし、どちらもアレルギーの報告がありますので アレルギー体質の人や敏感肌の人は注意が必要です。

ラウロイルグルタミン酸Na

ラウロイルグルタミン酸ナトリウムは、陰イオン界面活性剤の一種であり、 親水基の部分が陰イオンに電離する性質を持っています。

アミノ酸の一種「グルタミン酸」とヤシ油やパーム油などを加水分解し、 さらに蒸留精製して抽出される高級脂肪酸「ラウリン酸」との混合物になります。

適度な洗浄力があり、気泡力にも優れているところが特徴です。 保湿成分である「セラミド」と似たような作用があることから 「疑似セラミド」とよばれています。

特に毛髪への吸着に優れているので、毛髪の保護や修復効果を目的とした ヘアクリームや整髪料などに配合されることが多いようです。 さらに、損傷毛の回復にも効果的であることがわかっています。

また、皮膚と同じ弱酸性であることからお肌に優しく滑らかな肌触りが実感できます。 皮膚や目の粘膜に対しても大変優しいので、たとえ目に入ったとしても しみることがないので、赤ちゃん用のボディソープやシャンプーにも利用されています。

その他、石けんや洗顔料、化粧品、シャンプー、リンス、ファンデーションなどにも配合されています。

ココイルメチルタウリンNa

ココイルメチルタウリンNaは、陰イオン界面活性剤の一種であり、 水に溶けた時、親水基の部分が陰イオンに電離する界面活性剤になります。

ココイルは、ヤシ油脂肪酸のことであり、タウリンは、牛の胆汁に多く含まれているアミノ酸と 非常に似ている物質のことです。 つまり、ヤシ油とタウリン誘導体で構成されている界面活性剤ということになります。 タウリンはアミノ酸に近い成分であることから、 場合によってはアミノ酸系洗浄剤に分類されることが多いようです。

一般的には石けんやシャンプー、ボディソープなどの洗浄剤に配合されることが多く、 とても泡立ちがよいことで知られています。 洗い上がりはさっぱりしているものの、しなやかにふんわりとした印象です。 成分は高価なものであることから、ココイルメチルタウリンNaが配合されている シャンプーや洗顔料は他のもに比べて価格が高くなる傾向があります。

色は白か少し黄色かがった感じで、人によっては少し独特の匂いを感じるかもしれませんが シャンプーや石けんなどに配合してしまえば、全く気になりません。

石ケン素地

石ケン素地とは、天然の油脂でできている界面活性剤であり、 高級脂肪酸ナトリウムが主成分となっています。 つまり、石けんの原料なので、石けんの成分表には必ず表記されているはずです。

石けんは、この石ケン素地に色素や香料などの添加物を配合して 練り合わせたものを成形して作られています。 石ケン素地の作り方には大きく分けると2つの方法があります。

1つは「鹸化法」で、油脂に苛性ソーダを加えて炊き込むというものです。 もう1つは「中和法」で、油を脂肪酸とグリセリンに分けてから 脂肪酸と苛性ソーダを反応させるというものです。

石ケン素地が100%のものであれば、純石けんとなるのですが、 実は石ケン素地自体にもさまざまな成分があるので、必ずしも安全というわけではないのです。 石ケン素地の原料は、動物性油脂(牛脂など)、植物性油脂(オリーブオイル、パームオイルなど)、 水、食塩、苛性ソーダとなっています。

これらの成分を配合して作ったものが純石けんであり、 苛性ソーダは少量であれば問題ないのですが、多量になると危険物や劇物指定となることもあるのです。

アルキル硫酸エステル塩

石鹸以外の界面活性剤が世界で最初に作られたのは1834年のドイツです。 その後、さまざまな形で変化を続け、1928年にドイツのベール社によって 開発されたのが、アルキル硫酸エステル塩です。 天然の動植物油脂から作られた炭素数の多い高級アルコールに高濃度の硫酸を加えたもので、 それまでの界面活性剤に比べて高い洗浄力が魅力でした。

高級アルコールとは炭素が6個以上あるアルコールのことで、 アルキル硫酸エステル塩は、化学名では高級アルコール硫酸エステル塩または アルキルサルファ―トなどと呼ばれています。 「AS」と表現されることもあります。

洗剤としての性能が素晴らしいことから、アメリカのデュポン社と 現在のP&Gである当時のプロクター・アンド・ギャンブル社の 共同開発によって1932年に家庭用合成洗剤として誕生したのです。

現在ではヤシ油から製造されており、主に皮膚に直接接触するシャンプーや台所用洗剤、 薬用皮膚洗浄剤など使用されています。 また、練り歯磨き粉の発泡剤としても配合されています。 アルキル硫酸エステル塩は、石鹸に次いで生分解がよいため、 ほとんどが完全に分解されるので安全性が高いといえます。

オレフィンスルホン酸塩

略称AOSとよばれる成分で「αオレフィンスルホン酸ナトリウム」とも呼ばれています。 陰イオン系の界面活性剤でラウリル硫酸ナトリウムなどの硫酸系の洗浄剤と同じくらいの強い脱脂力を持つ界面活性剤です。 洗浄力が強いため、シャンプーなどに配合されている場合には 強力すぎて洗い上がりがごわついたり、パサつきが気になることが多くなります。

また、生分解性は比較的よいほうですが、魚への毒性が強く、 その強さはシャンプーに使われる界面活性剤の中では最強だといわれています。 たんぱく変性作用も高いことから皮膚への刺激が強く 敏感肌やアトピー性皮膚炎の人はトラブルを引き起こすこともあります。

比較的原価が安いのでコスト削減のために使われたり、起泡性に優れていることから 自然派や無添加を謳ったシャンプーの泡立ちをよくして、 使用感を高めることを目的に使われています。 けれども、オレフィン・スルホン酸は石油からもヤシ油などの植物油からも 加工して作ることができるので、自然派などを謳ったシャンプーの洗浄成分として 使用されることも多いのです。 これは成分表示だけを見ただけでは判断できないことから、 自然派といいながらも実は石油系の洗浄剤を使用しているということも少なくありません。

塩化ベンゼトニウム

アンモニウムナトリウム系の陽イオン界面活性剤であり、石鹸と逆の荷電を持つことから 「逆性石けん」とも呼ばれています。 非常に殺菌性に優れているので、手指、口腔粘膜などの消毒剤や洗口剤に使用されることが多いようです。 よく知られているものでは、マキロンであり、有効主成分として配合されています。 石鹸などの陰イオン界面活性剤と併用すると作用が弱まってしまう性質をもっています。 ですから、手を洗った後などは石鹸成分をしっかりと取り除いてから使用するのが望ましいですね。

殺菌消毒成分の作用で細菌や真菌に対しては大変有効なのですが、 ウイルスには全く効果がありません。 そのため、結核菌などには効果が期待できません。 外皮用薬、口腔咽喉薬、うがい薬、点鼻薬などに配合され、 特に局所的な作用を得意としています。

塩化ベンゼトニウムは高い濃度であるほど効果が発揮できるのですが、 たとえば消毒剤として使用するときには、ガーゼや脱脂綿に浸すことで吸着されやすくなります。 しっかりと消毒するためには、できるだけ大めに浸して素早く患部に塗布するようにするといいでしょう。

セチルリン酸化ベンザルコニウム

本質は陽イオン界面活性剤であり、塩化ベンザルコニウムに大変類似しています。 塩化ベンザルコニウムを陰イオンの塩素を置き換えてセチルリン酸の塩としたものです。 高い殺菌力を持っているものの、お肌への刺激性は弱いのが特徴です。 陰イオン塩素と置き換えたセチルリン酸の働きによって、 皮膚への刺激が弱まっているものと言われています。

黄色ブドウ球菌からグラム陰性桿菌まで、 非常に幅広い菌に対して優れた殺菌性を発揮しますが、 低刺激性であることから、お肌が敏感な人や弱い人でも安心して使用できます。 一度で殺菌消毒ができて、手肌のうるおいも守ってくれるので、 薬用ハンドソープによく使用されています。

また、菌の繁殖を抑えてくれるので、薬用ボディソープに配合することで 体臭や汗の臭いなどだけではなく、ニキビにも効果的です。 すすいだ後にはしっとり感が残ります。 しっかり殺菌するのにうるおいを残すことから、 あまり安価なものには使われず、セチルリン酸化ベンザルコニウムが配合されているものは 少し高級な薬用せっけんとして知られています。

コミカドMEA

合成シャンプーには合成界面活性剤が配合されており、その働きは乳化作用です。

乳化作用とは、もともと反発しあう性質を持つ脂と水をなじませることであり、この作用によって汚れを落とすことができるのです。 合成界面活性剤にはさまざまな種類があり、現在ではこれらを使用していないシャンプーはもちろん、化粧品や生活用品を 見つけることが難しいほど、ほとんどのものに使われています。

けれども、合成界面活性剤は、お肌への悪影響が心配されており、 実は髪の成分であるタンパク質を溶かす性質を持っているといわれています。 また、河川に流れていった合成界面活性剤は水に溶けないため、 水質汚濁にもつながるのです。

コミカドMEAも合成界面活性剤の一種です。 けれども、「コミカド」とつくものは、天然ヤシから作られた界面活性剤で 比較的皮膚に対しては安全性が高いものが多いようです。

とはいっても、やはり頭皮にダメージを与えたり、 頭皮がかゆくなるなどトラブルを招くこともあり、 特に薄毛に悩む人にはあまりおすすめできません。

シャンプーを選ぶときには、成分表をチェックし、合成界面活性剤が使われていないもの、 またはできるだけ髪や頭皮に優しい界面活性剤を使用しているものを選びたいものですね。

スルホ酢酸

スルホ酢酸は硫酸系と同様、強い脱脂力とタンパク質変性作用を持っています。 タンパク変性作用とは細胞のタンパク質を壊してしまう働きのことであり、 髪の大部分がタンパク質でできていることを考えると、いかに髪によくない成分なのかがわかりますね。

非常に安価で配合することで泡立ちがよくなるため、 植物由来や無添加などと謳っているシャンプーによく配合されている成分です。 実はシャンプーだけではなく、洗濯洗剤や住宅用洗剤にも配合されているところを見ると いかに洗浄力が強いかがわかりますね。

脱脂力が強いため、必要な人まで取り去ってしまうので乾燥肌の人に要注意なのはもちろん、 そうではない人でも頭皮や髪がパサついてしまうかもしれません。

また、脱脂力が強いと頭皮に大切な保湿因子まで洗い流してしまうため、 頭皮が保湿因子のない無防備な状態を続けることになり、髪のツヤやコシがなくなったり、 抜け毛や薄毛を招くこともありますので、危険です。

植物油から生成されることから植物由来のシャンプーにもよく使われていますので、 天然、無添加だからといって安全とは限らないのです。
本当に安全なシャンプーを選ぶ際には、スルホ酢酸が配合されているものは避けましょう。

ラウラミドDEA

一般名では「ラウリン酸ジエタノールアミド」と呼ばれる「ラウラミドDEA」は 界面活性剤の一種です。
ヤシ油やパーム核油などを加水分解し、さらに蒸留精製してできるラウリン酸とジエタノールアミンを合成して 得られる非イオン系の界面活性剤のことです。

シャンプーに配合することで泡の安定性を向上させたり、 泡をたちやすくしたり、粘性を増加させたりして、シャンプーとしての機能全体的に向上させてくれる洗浄補助成分です。 皮膚に対して刺激を緩和する作用も持ち合わせていて、コストも高めであることから 比較的高級なシャンプー剤や洗顔料に使用されることが多いようですね。

また、洗浄力や耐硬水性を高めるような働きもあるので、 より使い心地をよくしてくれます。
コミカドDEAも同様の作用を持つ成分ではありますが、 ラウラミドDEAはさらに高性能にしたイメージです。 単独で使用するというよりもほかの洗浄剤と組み合わせることで 起泡力や増泡切れをよくする効果が期待できる成分です。

よりよい使い心地を求めるなら成分表の中にラウラミドDEAが含まれているかどうかを 確認してから選ぶとよいでしょう。

ラウリル5カルボン酸の安全性

シャンプー剤に配合されている洗浄成分にはあまりおすすめできない成分もたくさんあります。

「ラウリル5カルボン酸Na」もその1つで、この成分が上位に表記されているシャンプー剤は 洗浄力が高いためお肌への刺激も強く、特に敏感肌や薄毛に悩む人にはおすすめできません。

「ラウリル5カルボン酸」は、ポリオキシエチレンラウリルエーテル」とカルボン酸を合成して作った成分で カルボン酸の酸性が強いことから非常に高い洗浄成分といえます。
安全性の面では、やはり、洗浄力が強いことから頭皮を乾燥させたり、 高い脱脂力が必要な皮脂まで取り去ってしまうことでフケを発生させたり、 より皮脂を異常に分泌させることもあるようです。

また、髪がパサつくなど髪事態にあまりよい影響を及ぼさないこともわかっています。 洗浄力が高く泡立ちもよいのでシャンプーの使い心地としてはよいのかもしれませんが、 お肌への刺激や影響を考えると長期間に及ぶ使用は避けたほうがよいでしょう。

特にかゆみが出やすい人や敏感肌、乾燥肌の人は より症状を促進させてしまいますので、シャンプーを選ぶときには 成分表をよくチェックしましょう。

ラウレス-6カルボン酸Na

ラウレス-6カルボン酸naは、硫酸ナトリウムがカルボン酸ナトリウムに置き換わったものであり、 硫酸ナトリウムに比べると低刺激な成分になります。

数字が大きくなるほど刺激は弱くなりますので、「6」という数字は結構弱めだといえますね。 ラウレス-6カルボン酸naは、酸性の洗浄剤であり、 アルカリ性の洗浄剤と組み合わせることで刺激を緩和する作用があります。

つまり、石鹸のさっぱりとした高い洗浄力を残しつつ、 お肌への刺激を抑えるために配合されることが多いようです。 洗浄力が強いシャンプーでもこの成分が入っていることで頭皮を保護したり、 髪がごわつくことなく、しっとりとマイルドな洗い上がりが期待できるのです。

ただし、脱脂力は高めなので、乾燥肌の人やフケに悩む人、 かゆみが出ている人にはあまりおすすめできない成分でもあります。

ですから、これらの症状がみられる人はシャンプー選びのときには避けたほうが無難な成分だといえるでしょう。 市販のシャンプーでは、低価格のものよりも少し高めのいわゆる高級シャンプーに 配合されることが多いようですね。

加水分解コムギタンパク

ニュースで話題になったことからすっかり有名になった「加水分解コムギ」。

悠香の「茶のしずく」を使ったことで今までアレルギーのなかった人にも アレルギーが発症したことから訴訟問題にまで発展しましたね。 そのアレルギーの原因となったのが加水分解コムギであり、 小麦タンパクを加水分解した成分です。

加水分解とは、酵素や塩酸などによって分解することで、 これによって水に溶けやすくなるという特徴があります。 なぜ、この成分がアレルギーを起こすかといいますと、 細かく分解された加水分解コムギタンパクが毎日の洗顔で目や鼻の粘膜に ごく少量ずつではありますが付着していきます。

そしてそれが積み重なることで知らない間にコムギを体内に吸収し アレルギーを起こしていたというわけです。 加水分解コムギタンパクは、保湿力が高いため、化粧品や石鹸、メイクアイテムなどにも 配合されることが多いのですが、「茶のしずく」の場合は分子量が 通常よりも大きく、ちょうどアレルギーを起こしやすい分子量だったことが原因だということです。

つまり、あのもっちりとした独特の泡は、この加水分解コムギの分子量が大きいことによるものだったのです。

PEG-コミカド類

コミカドは、非イオン界面活性剤の一種であり、水に溶けてもイオン化しない性質を持っています。 天然のヤシ油脂肪酸とジエタノールアミンを縮合して得られる成分であり、 無色透明ではなく、わずかに淡黄色のような色で少しだけ独特の匂いがあります。

洗浄力は弱いのですが、他の洗浄剤に配合することで 洗浄性を高めるだけではなく、泡の安定性や増粘性、起泡性も高めてくれるという 相乗効果が期待できるのです。 さらに皮膚に対する刺激抑制作用もありますので、シャンプーや洗顔料に多く配合されています。

そして「PEG」は「ポリエチレングリコール」のことで、多価アルコールに分類される保湿剤。 水によく溶ける水溶性物質で、分子量の大きさによって数多くの種類があり、 PEGの後につけられる数字が小さいほどオイルに近く、大きいほど水に使いことを意味しています。
PEG-コミカド類はこれらの2つの成分を合成してつくられてものであり、 PEG自体にもお肌のうるおいを保つ作用があることから、 コミカドと合成されることでより高い保湿効果が期待できます。

PEG-○(ポリエチレングリコール)は、多価アルコールに分類される保湿剤です。 酸化エチレン(強い殺菌作用のある揮発性の液体で、ポリエチレングリコールの導入原料に用いられます)の重合体で、水に良く溶ける水溶性物質です。 分子量によって沢山の種類があります。皮膚のうるおいを保つ作用があります。

増粘性を出したり、製品の安定性、皮膜形成の調整、感触改良などに用いられます。 皮膚への刺激が無いので、石鹸・乳液・クリーム・シャンプー・リンス・頭髪用化粧品になどに配合されます。

※PEG-○の数字はモル数と言って、数字は数が小さいほどオイルに近く、数が大きいほど水に近いことを示します。


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